今日、安藤忠雄の作品である個人住宅、佐々木邸を見に行った。正確には佐々木邸の跡地であるが。この住宅は1986年に竣工した、敷地面積約380㎡の二階建ての住宅で昔の安藤の作品にはよく見られたコンクリートブロック造の建物である。実物を見る機会は永久に失われたが、出版物の写真から外観は京都にあるTIME'Sに近い印象がある。東京都港区という場所を考えればかなりの邸宅であろう。なぜ取り壊したのかわからないが、現地を見てみると道路の拡張のためのようだ。どんな理由であれ安藤の作品がたかだか築二十年程度で解体されるなど残念でならない。
環境問題の見地からも住宅は長寿命化が望ましいと思うが、個人レベルでいくら頑張っても都市計画に不備があればその努力は報われないだろう。
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